アキアカネがやってきました (6月29日)
新潟県の絶滅危惧種であるトキソウ(ラン科)が見頃となり、その群生している場所が少し華やいでいました。 ところが、ほかの植物の伸長が急に進み、せっかくのこの花も目立たなくなってきました。
目立たなくなってきたトキソウ (6月29日)
その一方で、最近急に目につくようになってきたのは、トンボのアキアカネの群れです。アキアカネは人里で俗に赤とんぼと呼ばれ、歌に歌われたりするなど、どこか郷愁のようなものを感じる親しみのあるトンボです。
アキアカネは平地で孵化し、夏には一旦低地から涼しい高地へ移動します。そして、空中で小さな昆虫等の摂食を続け、十分成熟した成虫、特に雄は赤色に変化し、秋になると大群を成して山から里へと移動します。
このアキアカネがこの高原にもやって来ると、その捕食活動により蚊などが少なくなり、フィールドでの作業が楽になります。何よりもビジターの虫除けにもなるので大歓迎のトンボなのです。