山の3月_どこかで春が・・・

             魚沼市大白川から守門岳 (3月3日)

 

 浅草山麓エコミュージアムの数キロ南で海抜がすこし低い所の「六十里」(新潟県魚沼振興

局のデーター)では、3月4日の積雪は3m90cm。エコミュージアムでは現在推定4~5

メートルくらいの積雪でしょうか。

 

 

雪解けが少し早いのか 水量が増えてきた守門川     1か月前の1月31日

 

 冬の生き物たちは、卵・幼虫・蛹(さなぎ)・成虫など、あるいは枯葉の下や土の中で、あ

るいは枝などに付くなどして、それぞれの特性に応じて厳しい冬に耐えながら、気温の上がる

春の到来を待っています。

 

 

        ウスタビガの繭       羽化したウスタビガに黒い雄が寄ってきた

 

 写真のウスタビガ(ヤママユガ科)の繭(まゆ)は鮮やかな緑色です。色味の少なくなった林の

中でこの繭をみつけると、なぜか気持ちが嬉しくなります。 もちろん中身は空の抜け殻ですが、

この主は去年の秋に外に出て越冬させる卵を木の枝のどこかに産み付けているはずです。

 春になると孵化して成長し、6月中旬頃に繭を作って蛹になります。10月から11月頃に羽化し

たウスタビガは、忙しく交尾をして卵を産み付けて自らの命を終えます。目玉の様な模様がある

特徴的な大きなウスタビガを観察できる期間はごくわずかです。