イタチの行動圏 奇麗な芝生に発生する現象

 今日(R01.10.02)の新潟県魚沼地方は青空の広がる爽やかな朝を迎えています。近隣の守門西名アメダス観測点における最低気温は11.5℃度(05:38)まで下がっていますので、朝晩のフィールドでは薄手の長袖シャツや上着が欲しくなります。浅草岳の山頂付近ではいよいよ草紅葉が始まりそうです。また里山の定点観察地点では夜間から早朝にかけて、「イタチ」の姿を「半径200m以内のエリア」で連続して見かけています。同じ個体なのか分かりませんが、このエリアには何か彼(彼女?)を引きつける要素があるのでしょう。

 さて、昨日(10/1)は地元の小学校のマラソン大会でしたが、大会後の放課後に「子ども達が奇麗に手入れされた芝生」に数多く集っている様子を見かけました。遊んでいる内容はサッカーのようですが、微笑ましい光景です。社会科学の分野では「割れ窓理論」が知られており、「小さな規範の乱れ(割れた窓)を放置しないことが、犯罪抑止効果を持つ」等と理解されるようです。そこでこの考えをもう一歩進めると、「芝生を奇麗に管理していると社会の規範意識が増し、子ども達が安心して地域で遊ぶことが出来る」という考えも成り立つようにも思います。「花いっぱい運動」等にも同じ効果がありそうです。

 天然芝生を奇麗に管理するためには「一に芝刈り二に芝刈り、三四が無くて五に芝刈り」という感じで、兎に角(とにかく)手間が係る事を実感しますが、これは裏を返せば「いつでも誰か(管理者)がこの場所を奇麗にしている」という状況を示している事になります。実際、奇麗に芝刈りした状態を維持すると地域の方が「ここで」スポーツを楽しむ光景が増えたりしますので、確かに自然教育施設の管理と別の施設管理の両立は大変ではありますが、担当エリアについて今日も頑張らねばと思います。