フォトギャラリー用の素材写真を撮影していて、ハムシの食事シーンに
出会いました。園内のサルナシの木の「ほぼ全ての葉」に「ハムシ」が陣取り、
美味しそうに葉っぱに穴を空けながら食事に励んでいます。
「葉っぱを食害するために農業の現場では害虫とされるハムシ」ですが、
マクロレンズを通して観察するとメタリックグリーンの素晴らしい輝きを
放っています。そして、人為的に少しでも葉っぱを揺らすと
「ポトン!」「ポトン!」と全員(?)がフリーズ(行動停止)して
見事に葉っぱから落下(退避)してゆきます。
このハムシにはシンプルで効果的な防御(捕食者からの退避)行動が
プログラムされているのが良く分かります。
「三十六計逃げるに如かず(フリーズ&フォール)」は生物界でも有効な
生き残り戦略なのでしょう。
※フクラスズメ(毛虫)の退避行動の記述(2018.08.06)も御参照下さい。
小さな虫にも、「生き方の流儀」と「生存戦略」があります。
それぞれの場面で生命を謳歌し、そして種の存続に全力を懸けています。
「一寸の虫にも五分の魂」という言葉を思い返した7月の夕暮れです。