生物の色彩とデザイン(意匠) コエゾゼミとセダカシャチホコ

 今日(2018.08.08)はスポーツ団体の小学生の皆さんから来園いただきました。ブナの森の中はまさにコエゾゼミの「蝉時雨(せみしぐれ)」状態です。

 さて、台風到来前の巡視の際に何枚か昆虫の写真を撮影しましたが、コエゾゼミの背中の模様は黒色のベースに縦方向の「黄色のW+x」と「素直に目立つ組み合わせ」。おそらく視覚上でも(ゼミどうしの)「種の判別が明確化」される(人間のスポーツにおけるユニフォームやチームカラーのような)機能を持ったデザイン。セダカシャチホコの幼虫の「緑基調の色合い」は「木の葉を背景とした捕食者からのカムフラージュ(隠蔽色)」なのでしょうが、黄色の斜めのストライプが両サイドに7本入るなど、涼しげでなかなか洒落たデザインです。生物はデザインアイデアの宝庫です。

 

(コエゾゼミの成虫)

 

(セダカシャチホコの幼虫)