錦秋 ! へのプロローグ

  ミヤマイボタの実もたっぷりと熟して・・・      ( 10月中旬 )

 

 湿地の遊歩道の脇では、ミヤマイボタも実が紫黒色に熟してきました。訪れのやや遅かった今年の秋も、いよいよ深まってきたことを感じるこの頃です。

 ミヤマイボタ(モクセイ科)は、各地の里山から亜高山帯下部の谷沿いや林縁に生える落葉低木。初夏に咲かせた白い花は、モクセイ科特有の甘い芳香を漂わせ、蝶類などいろいろな虫たちがその香りに魅かれて集まり、良い観察ポイントになりました。 似ているイボタノキとは、標高の高いこと、葉の先端が尖る(ものが多い)、果実は球形(イボタはだ円形)ということなどからも区別ができるようです。

 

 

秋、と言えば_あまんだれ(ナラタケ)  日増しに色づくアズキナシの実

 

 紅葉とともに落葉が進むと、種をつなぐ果実、葉痕、冬芽、そして見通しが良くなり野鳥や虫たち、小動物の観察がしやすくなります。 エコ・ミュージアムは、11月5日からの冬季閉園まで10日余りとなってしまいました。全山満艦飾のような紅葉の見頃は目前です。寒さ対策をされ、標高750メートルの高原で、深まりゆく秋の自然をお楽しみください。