暑さは峠を越えて、少しずつ秋の気配が

 薄緑の紙風船のような蕾が開いたツルニンジンの花

 

 

 8月23日前後は二十四節季の「処暑。この頃は、『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と説明があります。暑さは峠を越えて、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。

 フィールドでは、写真のような独特の雰囲気のするツルニンジンが、花の見頃を迎えています。ツルニンジンは、ウコギ科のオタネニンジン(高麗人参)に似るということからこの名がつけられ、ほかの植物などに巻きつきながら伸びるつる性の多年生の植物です。 日本では北海道、本州、四国、九州の平地から高山に分布し、丘陵地や山地の林内や、林縁のやや湿り気のある場所にまばらに群生すると言われています。

 

   

アケボノシュスランもまもなく  朝一に重いブロワーを背負って木道掃除

 

 これからは、やや珍しいアケボノシュスラン、エゾリンドウなど秋の草花が次々と咲き出します。ハウチハカエデなどの紅葉が始まるなど、爽やかな風が吹き渡るこの高原で、日ごとに秋らしくなっていく季節の移ろいをお楽しみください。