アカバナ__見かけによらず旺盛な繁殖力も
アカバナ(赤花)は、全国の山麓や野原の湿地に生育するアカバナ科の多年草です。和名は、「赤花」の意味で、夏以降に茎葉が紅紫色になることによります。 アカバナは湿地の多い浅草山麓エコミュージアムでは、よく見られる植物です。今シーズンは木道脇の刈払いの時期と刈る高さの加減がうまくいかずに、つい刈り払われた所が多くなってしまいました。
その代わりに今シーズンは、「とんぼ池」の水辺に群落を作って咲いています。もともと水辺を好む植物ですから、草丈も80cm程に伸びてすこぶる元気がいいようです。ここの高原で見るアカバナは、何とも言えない清楚で爽やかな雰囲気を感じます。そのピンク色の花は初秋の園内では貴重な彩りで目立ち、まもなく見ごろを迎えます。「とんぼ池」の周辺などへの散策をお楽しみください。
オオカメノキの実も赤く 杏仁子(あんにんご)と親しまれるウワミズザクラの実
アカバナは花が終わると結実の過程や、秋遅くには種子が赤褐色の冠毛状の長い毛によって風によって飛ばされる様子も観察できるなど、なかなか面白い植物でもあります。