ショウジョウバカマの不定芽もしっかりと (8月2日)
早春に私たちを楽しませてくれたショウジョウバカマは、今は地面でロゼット状の葉を広げ養分を蓄えています。
よく見ると少し古めの葉の先きに小さな葉が出ているものを見かけることがあります。ショウジョウバカの「不定芽」です。
種子による通常の繁殖方法(実生繁殖)とは別に、葉の先にできる不定芽による繁殖方法(栄養繁殖)によるものです。古い葉の先に小さな不定芽(と不定根)が作られ、やがてそれが分離して次の世代を残していくという方法です。 ショウジョウバカマはその進化の過程で子孫をより確実に残すために、種子で増える方法とこの不定芽による繁殖の2つの方法を身につけたと考えられています。
ショウジョウバカマの不定芽 ( 6月28日 )
このショウジョウバカマの不定芽は、フィールドの日あたりのいい所よりも、湿った林床や沢筋の北側の斜面(「もみじの滝コース」)などで見られることが多いようです。