9月8日は二十四節季の「白露」。よく晴れ上がるとまだまだ陽射しも強いのですが、フィールドでは秋の気配がそこここにはっきりと感じられるようになってきました。
湿原では茶色に稔った アブラガヤ (カヤツリグサ科で日本固有種)の向こうには、ぽっかりと浮かんだ綿菓子のような積雲は、見る見るうちに夕立をもたらすあの躍動するような力強さがもはやありません。
オクノフウリンウメモドキ(モチノキ科 / 写真・左) の実は赤くなり、ケナシヤブデマリ(スイカズラ科 / 右) の実も黒く熟し始めてきました。植物にも秋の到来を実感する高原の雰囲気です。小さな秋をさがしに浅草山麓エコミュージアムにいかがでしょうか。