浅草山麓エコミュージアム の水辺では 、新緑のころは真っ白な花で存在感を示したこのケナシヤブデマリ(スイカズラ科)は、今度はその実が赤く色づき、全山深い緑の中で際立ってきました。
ケナシヤブデマリは日本固有種で、本州の日本海側と北海道の東部に分布し、渓流沿いや湿った林の中に多く見られます。太平洋側に分布するヤブデマリの変種といわれ、葉にはほとんど毛がなく、それが名の由来になったということです。
実が真っ赤になったケナシヤブデマリは、もうすぐ実が黒く熟すまでの今が一番華やかな季節となり、訪れる人を楽しませてくれています。
花軸がまとまっているケナシヤブデマリ 実も似ているオオカメノキ
ケナシヤブデマリと花の時季や色、雰囲気が似ているオオカメノキ は、実も似ています。どちらも競い合うようにこの季節に緑の中で目立ちます。 やがてこの実も黒く熟し、どちらの実も甘く森の小動物の格好のご馳走になるのです。