地面に突き刺さっているようなのは・・・・
オニノヤガラ(鬼の矢柄、ラン科)の多年草が咲き始めました。 腐生植物であり、光合成を行わないため、葉緑素を持ちません。茎は直立し、黄褐色で、高さは40 – 100センチメートルにもなり、円柱状の茎に鱗片葉がまばらに付いています。
弓の矢のような茎 小さな花が下から開花
山地の樹林下、湿原に自生し、花期は6 – 7月で、小さな花を茎の先端に総状につけ、下方から開花。 名の由来は、長くまっ直ぐ伸びた花茎の姿を、鬼の使う弓矢の矢に見立てたということです。 茎は見事にまっすぐで、本当に1メートル前後の矢を地面に突き立てたように見えます。 色は地味ですが、この少し変わった姿形のため、森の中では目立ちます。 薬用に用いられ、メニエール病、リウマチなどに応用され、中国などでは商業的に大量栽培されているということです。名前も変わっていれば姿かたちも風変りです。花言葉に至っては、「略奪愛」「陰謀」「潔く身を引く」などとあります。
エコミュージアムの手つかずのフィールドでは、このような様々な動植物を見ることで、自然の有り様や季節の移り変わりなどを実感することができます。