「雪流れ」が始まりました。

      「雪流れ」始まる   ( 3月14日 魚沼市大白川 破間川ダム湖 )

 

♪ ・・・どこかで春が生まれてる・・・山の三月・・・♫

 

 などではなく、すでにここでも、どこでも春への助走が急ピッチです。最近の暖かさでこの 豪雪地でも 急に春めいてきました。 越冬中の浅草山麓ミュージアムの南西3,4キロ(標高 で約300m下)にある 破間川ダム湖では、春の風物詩「雪流れ」現象が始まりました。  渇水時の湖底に降り積もった膨大な量の雪 が、山から流れ込む大量の雪解け水で押し上げられ、浮き上がった無数の大きな雪の塊が氷山のように流れ る珍しい現象です。

 

 

3月13日  かなり水位が上昇中     満水時疎林も水に浸かる(2021年4月8日) 

      

 浮き上がった雪は、まだ水位が低い時期には、上流部ではその水流で雪の塊は下流に流されます。水流が弱くなった下流では、谷筋に沿って南西からの上流に向かって吹く風で雪は押し戻されます。双方の雪がここでせめぎ合って複雑な様相を見せるのです。

 特に、ダム湖が満水になると写真の左上の疎林も水に浸かります。そうなると水流よりも吹く風の効果が強くなり、浅草大橋の下は「流れ雪」でいっぱいになります。そこでは、水のエメラルドグリーンと雪の白さの対比が美しい景観を見ることができます。

 

 この「雪流れ」は、例年4月上旬から中旬頃が見頃のようですが、気象条件により時期や発生の程度はなかなか予測できません。現に今年の「雪流れ」はすでに始まっています。関係機関に最新の情報を確認の上お出かけください。ビュ―ポイントは、大きな赤い「浅草大橋」です。その先のエコミュージアム方面への除雪は、5月下旬頃から6月中旬頃になるのではないかと思われます。