魚沼に春のバードウォッチング適期到来(2021.04.12)

 今日(2021・04.12)の新潟県魚沼地方は爽やかな朝を迎えています。守門アメダス観測点における最低気温は0.4度と冷え込みましたが、日中の最高気温は19度と予想されています。雪消えも随分進み、田んぼや畑の周辺では地面も見え始めました。前回のクマのラインセンサスの際には浅草岳北麓の渓流付近でオオルリの美声を確認できましたが、朝方の定点観察(エコミュージアム園内ではありません)ではオシドリの群れが川面で観察されるなど、新潟県魚沼地方は「春のバードウォッチング(野鳥観察)の適期」となっています。フィールドへ出掛ける際には双眼鏡とコンパクトカメラ、そしてポケット図鑑を持参したくなりますね。

 昨年の夏から「里山のツキノワグマ」の生態調査を継続していますが、奥山も里山もこれだけ沢山の種類の野鳥を観察出来る環境にあるのですから、新潟県魚沼地方については「奥山は生き物の気配ゼロ」「森に昆虫がまったく見当たらない」という状況にはありません。むしろバードウォッチングを通じて見えてくる事実は、沢山の野鳥を支える餌資源(昆虫や他の小動物など)や生息環境が新潟県魚沼地方に存在することを証明しています。そして身近な場所の自然観察は「環境調査のひとつの手法」でもあります