今朝(2020.10.21)も里山エリア(エコミュージアム園内ではありません)の早朝定点観察を実施しました。守門アメダス観測点における最低気温は2.8度と今期一番の冷え込みとなりました。
さて、今朝は久しぶりにツキノワグマのフンを里山エリアの道路上で発見しました。
<今朝の巡回ルート上でツキノワグマの新しいフンを発見しました>
<自動車から降りる際はクマに対する安全管理のためクラクションを5回以上鳴らします>
<どんぶり一杯分のフンですが、その内容物はほとんどアケビ(の種)です>
アケビの種を大量に含んだツキノワグマのフンが道路上にあることの意味ですが、
・この里山エリアのツキノワグマは、10月下旬の食べ頃のアケビを集中的に採食している。
・道路上の目立つ場所に堂々とフンをしており、個体群の中で優位にあるクマの可能性あり。
(他の個体に向けた、ナワバリ維持のマーキング行為?)
・前回から暫くクマのフンが発見されなかった事の理由を説明する材料が今後望まれる。
等の内容を考察しています。この里山エリアには食べ頃のアケビが沢山実っていますので、こうしたクマのフンも今後連続して見つかるかも知れません。周囲の植生を観察すれば、この里山エリアには様々なクマのエサ資源が存在する事に気づきます。