里山のツキノワグマ 33 〜隣接自治体の南魚沼市山崎地区でクマによる人身事故発生 2020.10.11〜

 今朝(2020.10.11)は魚沼市全体の防災訓練に従事するため早朝定点観察は実施しませんでしたが、ツキノワグマによる人身事故が2020.10.11の午前6時頃「隣接自治体である南魚沼市山崎地区及び山崎新田地区」で発生しました。ツキノワグマに襲われたのは2件とも女性ですまた女性に被害を与えたツキノワグマ(体長1mと1.5m程との報道に基づけば、若齢個体のツキノワグマの可能性あり※)は現在(14時時点)も捕獲されていません

 事故現場の周囲には魚沼基幹病院やレク都市公園、食品工場などがあり、水無川や三用川の河畔林が今回の「人里への侵入ルート」であった可能性もあります。夕方から夜にかけて「山への帰還ルートを見失ったツキノワグマ」が住宅地や市街地へ移動する可能性もありますまた屋敷林の柿の木などにツキノワグマが現れる可能性もあります周辺の方は十分御注意下さい。

 また魚沼市内広神地区の今泉集落(ふたば東保育園の北側約250mにある日付川と河岸段丘近くの農地)でも子クマの目撃情報(2020.10.11 9:30頃)がありました。周辺に親クマが潜んでいる可能性もあります。

 

※2件目の被害女性は「散歩中に正面から現れたクマに押し倒された」との報道がありますので、この場合の体長1.5mは「後ろ足で立ち上がった姿」として供述している可能性があります(クマの体長とは一般的には”鼻先から臀部・尾の付け根までの長さ”)。

 

「ツキノワグマによる事故」を防止するための方策の記事はこちらです

「農作業中の女性がクマに襲われる事例の考察」はこちらです