当ホームページのフォトギャラリーのコーナーに、園内で撮影した写真(2020.08.03)を追加しましたので、お知らせいたします。皆様の自然観察の参考となれば幸いです。
<撮影小話>
自然観察におけるシャッターチャンスはまさに一期一会ですので、フィールドに出る時には努めてデジカメを持ってゆくようにしています(そのために愛用のカメラはボロボロ)。園内ではマクロ撮影が簡単にできる機種を使用していますが、この日はたくさんのカナヘビが木道で日向ぼっこしていたので、ちょっと頑張ってローアングルで撮影しました。小動物(爬虫類も)はこちらから無造作に近づくとすぐに逃げるので、気配と殺気を消すのが第一関門。マクロ撮影でもこの機種のフォーカスはフルオートですが、カナヘビの眼光にピントが合うようにシャッターを切ります。梅雨明けした自然光が丁度よいライティングで、「体長15cmほどのニホンカナヘビ」が「何となく恐竜っぽく撮影できました」。骨格のつくりといい、体表の凹凸といい、なかなか恐竜の雰囲気を感じさせます(というか、映画などではコモドドラゴンやワニなどの「現生の爬虫類を参考に」恐竜の動作をイメージしているのでしょう)。
しかし、カナヘビ並みに素早い恐竜が当時のサイズ(ティラノサウルスは体長10m以上)で今の地球にいたとしたら、人類はとてもかないませんし、毎日がジュラシックパークの派手な逃走シーンになってしまい、学校や仕事どころではありませんね。
恐竜が絶滅し、哺乳類の時代が到来したことが「今に生きる私たち人類の世紀」に繋がっています。夏休みには恐竜から人類までの歴史を辿ってみるのも良いですね。小さなカナヘビの観察からも多くの気づきがあります。
そして夏休みと言えば、8月12日から13日に極大を迎えるペルセウス座流星群ですね。
(このカナヘビの写真はクリックすると大きくなります。)
<参考>
「ペルセウス座流星群が極大(2020年8月)」
大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 国立天文台のHPより