越後ハーブ香園を訪ねて 〜地元小学校の自然観察クラブの指導〜

 今日(R02.7.16)は毎年継続して指導を担当している地元小学校の自然観察クラブの活動日です。当初は河川学習の一環として「カヌー(カヤック)」を実施予定でしたが、昨日からの累計雨量が80mmを超え、河川も増水しているため予定を変更し、魚沼市内の高原にある「越後ハーブ香園」にお邪魔して自然観察を実施しました。

 綺麗に手入れされたメインの芝生広場には可憐な「ネジバナ」が多数見られ、園芸種の「ナデシコ」や各種ハーブの他にも在来の草花が豊富です。越後ハーブ香園は自然観察のフィールドとしても絶好の施設となっています。そして近くのブナ林からは、梅雨の晴れ間に誘われたヒグラシの声が「蟬しぐれの輪唱」となって聞こえてきています。

 

エコの人:「ヒグラシの寿命ってどのくらいだっけ?」

子ども達:「ええっと、たしか1週間?」

子ども達:「あっ、この前テレビで見たけど、高校生の人が調べたら1ケ月くらい生きているんじゃなかったかな?」

エコの人:「惜しいな〜、確かに成虫になってからの寿命はそのくらいだけど、土の中でどのくらい成長してから羽化するんだっけ?」

子ども達:「ああそうか!、えっと3年とか7年くらいかな?」

エコの人:「まだ詳しくは分かっていないみたいだけど、ヒグラシの場合はおそらく土の中では3年くらいかな」

     「だとすると、ヒグラシの寿命は1ケ月ではなくて、3年以上はありそうだね」

     「そう考えると、セミ(蝉)は結構長生きの昆虫なのかもね」

 

 1匹の昆虫が、命の不思議さと大切さを教えてくれます。越後ハーブ香園もオススメの自然観察スポットです。

 そして、初夏の芝生広場を全力疾走する子ども達のたくさんの笑顔から、私たち大人も本当に「元気と勇気を分けてもらっている」と実感します。子ども達が生きる未来が少しでも良いものになるように、「あきらめることなく」「それぞれの持ち場で」「為すべきことを成さねばならないなあ」と思う午後のひとときです。さあ、今週末に向けてまた頑張りましょう。