園内の薮払いを実施中です(大型野生鳥獣への安全管理)

  今日(R02.7.14)の新潟県魚沼地方は雨模様の朝を迎えています。守門アメダス観測点における最低気温は18.5度、日中の最高気温は24度と予想されています。

 さて、浅草山麓エコ・ミュージアムでは現在年次作業として「園内の薮払い」を実施しています。これは大型野生鳥獣(ツキノワグマ、イノシシ等)による人身被害を予防するために、「過去の鳥獣出没箇所や危険箇所」の低木やマント群落の刈り払いを行い、「見通し改善により危険動物との不意の遭遇を予防し」、「対象箇所からツキノワグマの主要なエサ資源(フキやミズバショウなど)の除去を図るもの」です。ミズバショウは雪解け時から初夏までに十分光合成を行い地下茎に栄養を蓄えていますので、刈り払いを実施しても来春には問題無く花を咲かせます。また薮払いにより実施箇所の光環境が大きく改善しますので、結果としてチゴユリやトキソウ、エゾリンドウなど草本植物の種類も実施箇所で増加するようです(故に焦土作戦ではありません)。

 浅草山麓エコ・ミュージアムでは平成13年の開園以来「大型野生鳥獣による人身被害」は一切発生していませんが、開園前の「爆竹による追い払い」と「トラッキング(行動痕跡調査)」に加えて「薮払い」も併用することで大型野生鳥獣への安全管理を実施してまいります。