金曜日の夕方でもあり、雨も降っていなかったため、久しぶりにある渓流へ行ってみました(エコミュージアムからはかなり離れています)。水際まで降りてみると、渓流の畔りは「ホタルブクロ」の花盛り。訪れる人も少ない場所ですが、名前の通り、”日本情緒たっぷりでたいそう趣のある(古文で言えばまさに「いとをかし」)愛らしい花々”が渓流に映えます。
帰り際、ウワバミソウの株を手掛かりに川岸を登ろうとした際に、ゆっくりと明滅するものが地面に落ちます。「あれ?今日は小さなLEDライトなんか持ってきてたかな?」と一瞬考えましたが、勘違い。そう、日暮れを待つ一匹のゲンジボタルです。今夜は雨も降らず、風も吹かず、雲が月明かりを隠した「絶好の蛍の宵」になりそうです。ホタルブクロの開花期は、文字通り蛍(ホタル)の季節でもあります。
渓流からの帰り道、20mほど先の谷側の路肩に「黒くて動く大きめの物体」がライトに浮かび上がります。光量が充分ではなく、「良く分からない」のが正直なところですが、「何かツキノワグマのお尻のようでもあり・・・」。自動車やバイクに乗っていればひとまず大丈夫だとは思いますが、何れにしてもこの季節の朝晩は、渓流沿いでのツキノワグマとの遭遇に注意しましょう。この渓流では過去にジャコウネコ科の外来種であるハクビシンも目撃しましたが、自然豊かな新潟の森では、どこでツキノワグマと遭遇しても不思議ではありません。