ブナの紅葉とナナフシ

 今日(2018.10.29)の新潟県魚沼地方は最低気温が5.6度となりましたが、薄日もさして風も無く穏やかな朝を迎えています。昨日の浅草山麓エコミュージアムは200名以上の方から来園いただきました。園内の紅葉は終盤を迎え、ブナの木々の多くが葉を落としていますが、「立柄岩周囲の渓谷」は紅葉の盛期でもありハウチワカエデやイタヤカエデなどが見頃となっています。

 さて、昨日の巡視の際ですが、ブナの幹に上向きにとまっている緑色のナナフシ(ニホントビナナフシ?)を複数見つけました。「林内では落ち葉が多くなり」枝から幹に移動したのか、「日射を利用して体温を上げるために移動した」のか不明ですが、随分久しぶりにナナフシと出会った印象があります。昆虫図鑑でもナナフシはあまり主役の位置にはいませんが、ナナフシはナナフシなりの流儀でこの豪雪地帯で生き続けているのだなと、感慨深いものがあります。今回のナナフシも含めて、全ての生物がジグソーパズルのピースのように浅草山麓の生態系を構成しています。