発電機とソーラーパネル

 今回の震災(平成30年北海道胆振東部地震)に際しまして、被災地の皆様の無事を心から願っております。

 浅草山麓エコミュージアムは平成13年7月に開設されましたが、現在までの間に大きな地震を何回か経験しています。新潟県中越地震(平成16年10月23日)の際は「宿泊型の自然観察会」を開催中でしたが、地震発生とほぼ同時に施設への給電が停止しました。その際に重宝したのが小型発電機です。50ccのガソリンエンジンが発電装置を駆動する事で100v・6アンペアの電気を数時間供給してくれましたが、この電源により「参加者の家族や関係機関との非常通話」や「震災の最新情報を伝える衛星放送の受信」が可能となりました。暖房は芯式灯油ストーブを使用し、翌朝の炊事には野外料理用のガソリンストーブと薪窯を使用しました。施設の水道は当初より湧き水を濾過・殺菌して貯留使用するシステムとなっています。

 また東日本大震災の後には30W(12v )の小型ソーラーパネルの運用にも取り組んでおり、蓄電池と12v-100vの電圧変換装置により、非常時の停電条件下における「衛星電話の電源を主用途」として複数の電源を確保できるようにしています。

 自然観察や野外活動等を通じて、私たちは「自然の仕組み」から「屋外での生活技術」に至るまで多くの事を学べるように思います。