魚沼の名山と入道雲 2018.08.15追記

 今日(2018.08.14)は日中の気温も上昇し、新潟県魚沼市の小出アメダスで33.7度を記録しました。魚沼市の小出地区は、越後三山の2,000メートル級の山々を背景に魚沼丘陵との間に盆地状の地形を成していますが、このところの湿度の高い大気は真夏の日射を受けて上昇気流を発生させ、午後からは上空の寒気の影響を受けて越後三山の上空に入道雲が発達しました。成長する過程の入道雲は「とてもとても大きなソフトクリーム」のようです。小出盆地の端から山々を眺めると、左から「未丈ケ岳」、「荒沢岳」、「越後駒ケ岳」、「八海山・中ノ岳」、「巻機山」、「苗場山」と並んで見えますが、それぞれの名山が競い合うかのように、6つの大きな入道雲が天空へ向かって成長してゆきます。山々の標高から考慮しても今日の入道雲の高さは山の高さの三倍以上(6,000メートル以上? 積乱雲は1万メートル前後※)ありそうです。

 夕方の6時半過ぎには入道雲の大部分は茜色の夕映えに染まりましたが、「雲頂部分はまったく別の雲のように青白く見えます」。雲頂部分では小さな氷の結晶が生じている(反射率の違い?)のかも知れません。雲頂部分の青白い色合いは切なく非日常的で、どこか神話をモチーフとした西洋画のようでもあります。

 

<翌日に撮影した写真を追加しました>

魚沼市入広瀬地区にて撮影(2018.08.15)

 

参考 ※自然科学研究機構 国立天文台 「理科年表オフィシャルサイト」

https://www.rikanenpyo.jp/FAQ/kisyo/faq_kisyo_004.html#cb